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カザフスタン、EU主導の100億ユーロ超の契約に署名、エア・アスタナへの73億ドルのエアバス発注が目玉

ブリュッセル訪問中にトカエフとEUが30件の商業協定を締結、アスタナはEUの34品目の重要原材料のうち21品目を供給できると提案、査証便宜化協定も仮署名

貿易·鉱物· active 長期戦·誰の金か ·6 論調 · ·rbtfl 更新 2026年6月25日

概要

カザフスタンのカシムジョマルト・トカエフ大統領と欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長(Ursula Von Der Leyen)は6月24日、ブリュッセル訪問の締めくくりに100億ユーロから120億ドルにのぼる30件以上の商業協定を締結した。その柱は、国営エア・アスタナがエアバスA320/A321neo型機50機を購入する73億ユーロの契約だ。両者はまた査証便宜化協定を仮署名し、20年以上にわたって交渉が続いてきたEU・カザフスタン航空サービス協定を締結、カザフスタンの空域をすべての欧州航空会社に開放した。カザフスタンはEUの重要原材料法が指定する34品目の重要原材料のうち21品目を供給できると提案し、共同レアアース研究センターの設立も発表された。トカエフはEU理事会のアントニオ・コスタ議長とも会談した。

見解の相違

ユーロニュースとEU側メディアは、今回の契約を中国によるChina blacklists MP Materials and USA Rare Earth, then expands the regime希土類輸出規制を受けたサプライチェーン多様化圧力への直接対応として位置づける。アスタナ・タイムズは主権と地域的威信を強調し、カザフスタンは欧州とアジアの間に「安全で持続可能な輸送動脈」を構築していると説明する。これはMiddle Corridor中央回廊の売り込みに意図的に呼応する表現だ。中国メディアは今回の契約を報道したが論評は加えていない。北京の媒体はトカエフ訪問を一帯一路とは結びつけていないが、トカエフ政権がBRI上の関与も並行して抱えているため、EUへの軸足の移行は外交上の繊細な局面をはらむ。

数字で

  • 100億~120億ユーロ/ドル、商業協定と覚書の総額
  • 73億ユーロ、エア・アスタナのエアバスA320/A321neo型機50機の発注額
  • 30件、ブリュッセルのビジネスフォーラムで署名された商業協定と覚書
  • 34品目中21品目、カザフスタンが供給可能と表明するEU重要原材料のカテゴリー
  • 20年超、今週ようやく妥結したEU・カザフスタン航空交渉の期間

なぜ重要か

今回の協定はロシアと中国の一部を迂回する代替EU・アジア輸送ルートとしてMiddle Corridor中央回廊を跨ぐカザフスタンの地位を強化する。重要鉱物の供給表明は重要原材料法のもとでEUが抱える戦略的脆弱性を直接照準にする。希土類を供給し、査証便宜化協定のもとで運営され、欧州の航空ネットワークとつながるカザフスタンは、モスクワにとっても北京にとっても専属依存へ引き戻しにくい国になる。エア・アスタナの発注は中央アジア史上最大のエアバス契約でもあり、単なる政治的シグナルでない商業的な深みを示す。

注目点

  • 重要鉱物の供給表明がEU資金を伴う採掘・精錬パートナーシップ協定へと具体化するか、枠組みの約束にとどまるか。
  • トカエフが一帯一路協力を継続しながらEUとの関係を深めるなかで北京がどう反応するか。現時点では両路線は両立しているが、EU投資条件が非中国精錬パートナーシップを求めるようになれば矛盾が生じる。
  • EU・カザフスタン航空協定が現在ロシア空域を経由している貨物路線の再編を促すかどうか。
  • 査証便宜化の展開スケジュールと、中央アジアの欧州との技術・科学統合に重要な学生・研究者カテゴリーが含まれるかどうか。