ブレント69.42ドルに下落、ホルムズ戦争以来初のコンタンゴ、停戦後の供給回帰で
ブレント69.42ドルに下落、ホルムズ戦争以来初のコンタンゴ、停戦後の供給回帰で
指標原油が70ドルを割り込み、海峡閉鎖前以来初めて先物曲線の構造が反転
概要
ブレントは6月25日に69.42ドルで引け、73.74ドルから下落した。ホルムズ海峡閉鎖が始まって以来初めて先物曲線がコンタンゴへと転換した。コンタンゴとは近限月が遠限月より安く取引される状態を指し、6月17日の停戦を受けてイランと湾岸産油国が生産を回復させる中、現物供給が近い将来の需要を上回り始めたことを示している。この動きはホルムズ混乱期を通じて続いていたバックワーデーションを反転させるもので、供給不足リスクプレミアムが消滅したことを確認している。
なぜ重要か
コンタンゴの意義は価格水準にとどまらない。現物原油を保有するインセンティブを変化させ、備蓄積み上げを促し、さらなる増産は軟らかい市場に直面するとOPECに示すシグナルとなる。この転換は今後数週間のうちにヘッドラインのエネルギー物価に反映され、戦時の急騰に対応して利上げを行った欧州とアジアの中央銀行への圧力を緩和するだろう。
注目点
- OPEC加盟国が停戦後の生産協定を順守するか、それとも機に乗じて増産するか。
- 複数の産油国の財政均衡に必要な65ドルを基準としたブレントの動向。
- 今後2週間のIEAとEIAによる在庫積み上げデータ。